細胞診検査の各種染色法の適応と目的

染色法法 染色意義 染色結果 使用試薬
パパニコロウ染色 通常の細胞診一般染色法です。色調の変化は、扁平上皮細胞では分化度及びホルモン活性などを反映します。
  • 核(青藍色)
  • 細胞質
     角化扁平上皮(赤褐色〜橙黄色〜桃色)
     非角化扁平上皮、その他の細胞(淡青色〜緑色)
ヘマトキシリン
EA-50
OG-6
メイグリュンワルドギムザ染色 白血球、白血病細胞、リンパ腫等の選別、液状検体、穿刺吸引材料、捺印標本、また細胞数の少ない検体に有用です。 核(赤紫色)
細胞質(淡青色〜青藍色)
核小体(淡赤色)
メイグリュンワルド液
ギムザ希釈液
PAS染色 粘液染色
体腔液などで腺癌細胞と他の紛らわしい細胞との鑑別に有用です。
  • 多糖類
     ▼
    顆粒状に紫紅色(ジアスターゼ消化試験消失)
  • 粘液
     ▼
    滴状またはび漫性に紫紅色
0.5%過ヨウ素酸
シッフ試薬
亜硫酸水
マイヤーヘマトキシリン
アルシアン青染色 粘液染色
体腔液などで腺癌細胞と他の紛らわしい細胞との鑑別に有用です。
酸性粘液多糖類(青色) 0.5%アルシアン青液
ケルンエヒトロート液
各種免疫染色 目的とする成分の局在を、免疫反応を用いて、特異的に同定・証明します。 陽性部位(茶褐色) 免疫染色のページを参照してください。