病理組織検査の流れ

 病理組織検査課では、生検材料から手術材料まで幅広い範囲での検体を取り扱っており、その一つ一つを手作業で実施しております。そのため、間違いを防ぐために作製した標本にバーコードを付与し、ID管理を各工程に行い作業の正確性の向上を図っております。更に、臨床医や病理専門医の多様なニーズに迅速に応えるべく免疫染色の全自動システム機器や、全自動連続薄切装置などを導入し、作業の標準化と効率化を実現しております。また、さまざまな専門分野を持った病理専門医と連携し、正確な診断とコンサルテーションにも対応でき、対話を重視した診断に心掛けております。



検体受領・確認

依頼内容と提出材料の照合をし、臓器数や検査目的、その他記述内容の確認を行います。

受付・確認

患者属性や依頼内容の入力と臨床所見や図示の画像取り込みを行います。

検体確認

実際の検体を確認し再固定や脱灰・脱脂等が必要か確認します。

切出し

組織の大きさや病変部を確認し切出しを行います。必要に応じて写真撮影を行います。

パラフィン浸透

パラフィンを組織に浸透させます。

包理

包理センターを用いパラフィンブロックを作製します。

薄切

ミクロトームを用いて薄切を行います。

全自動連続薄切装置

全自動薄切装置を用いて均一で精度の高い切片スライドを作製いたします。

HE染色

自動染色封入装置を用いて核や細胞質等をHE(ヘマトキシリン・エオジン)染色し封入いたします。

免疫・特殊染色

検査の目的に応じて免疫染色や特殊染色を実施します。

検鏡

病理専門医によって検鏡を行い病理診断を行います。
困難症例へのコンサルテーションやセカンドオピニオン診断も行います。

結果確認

報告書の内容はダブルチェックを行いお客様へ返却いたします。